いつの間にか
歳を重ねて
心を失った。
NoがYesになり
YesがNoになり
誰かの顔色をうかがい
自分の想いは
心の奥に蓋をして
しまった
その蓋を
開けるための
鍵は
どこに置いたのか
もう
見つけることのないような
そんな
錯覚さえ
感じなくなる日も
すぐに
きて
それを受け入れたふりをして
誰かのせいにして
それを人は
サラリーマンといい
それを人は
ビジネスマンといった
だから私は
それを絶望と呼び
これからの私を
希望と呼んだ
あと少しだけ
もう少しだけ
抗ってみようと
覚悟を決めた日
それを
誕生の日と呼んだ
流した涙の数よりも
これから
流すあせの数が多いことも
知っている
でも
それ以上に
笑顔が増えるという
日々を知っていると
いつの間にか
錆びた
古い人間になってしまった
でも
錆も媚びも
捨てて
明日に
踏み出せる
喜びを
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